【個人的予想】ジェネレーティブAIが急速に進化する中、ITエンジニアがこの先生きのこるには?

ダリ先生に書いてもらいました
ジェネレーティブAIが盛り上がってますね。
新卒未経験から早10年IT業界にいますが、これまでにない変化が起きてるなと、毎日出てくるニュースに戦々恐々しています。
私は今はマネジメント寄りの職位ではありますが、自身のITエンジニアとしての生存戦略のためにも今後どうキャリアを育てていっていいか迷うのが正直なところです。

個人的な予想で今後なくなるor生きのこりそうなIT関係のジョブを考えてみました。

なくなりそう

教育、教える仕事

プログラミングスクールや教材、メンターといった仕事は消滅しそうな気がします。そもそも駆け出しPGくらいの雑兵力ならAIが悠々と超えていきそうですし、初学者もAI学習コンテンツで学ぶようになるのではないでしょうか。

情報商材屋、エンジニア系Youtuber、アフィリエイター

同じような理由でこれも死滅すると思います。近い将来AIによるBotやディープフェイクと人の投稿の区別も付きづらくなって、SNSを介した発信の信頼性が失われ、インフルエンサーへの集客が減っていくと予想します。
こういうブログもAIの書いた記事ですでに浸食されてきてますし、ChatGPTに聞いて検索を使わなければアクセスも減っていくはずです。

インフラエンジニア(クラウド)、オペレーター

ITインフラ、特にOS以上のレイヤーはIaCやコンテナ技術が発展してきて現在はほぼすべてがコード化できるようになってきています。
ということはインフラ構築はジェネレーティブAIの土俵ということになってきます。
さらに各クラウドベンダーはサーバレス化を進めており、インフラの運用監視をどんどん省力化する方向にサービスを展開しているので、秘伝のタレ的なチューニングや人的な運用はいずれ消滅するでしょう。
最近は物理的なサーバーを触ったことのないクラウド専門のインフラエンジニア?が増えていましたが、これはつぶしが効かないルートだと思いますね。

一部の上澄みや最低限の人数を除いてなくなりそう

ITコンサル

RFPを作るとか、IT戦略を立てるとかそういったことは今もうすでにChatGPTがもっともらしいアドバイスくれるし、人間のコンサルも別に言ったことの責任取ってくれるわけじゃないからそれこそChatGPTでいいんじゃないかしら?

SE、アーキテクト、プログラマ

もうすでにTwitterとかでさんざんやられているように、設計のアドバイスや提案もできればコードまでかけてしまいます。
最終的には、要件を人間が伝えて⇒AIが設計をアウトプット⇒人間がレビュー、手直し⇒AIにインプットして実行環境ごとコードを生成⇒人間やAIがそれをテスト⇒目論見道理のものが動くようになるまで短時間でガンガンプロトタイピングのサイクルを回す。
みたいなことになるんだろうなと予想。
コードの可読性とか管理の容易性とかもAIが管理できればいいんだから次第に考える必要もなくなっていくんじゃないかなあ。

なのでレビューや調整を行う一部の高度人材だけが残ると思います。 ただし、今もCOBOLが生き残っているように化石の現場で作業するエンジニアは残り続ける気がします。

デザイナー

デザインも同じように意図や要件をパラメーターとしてAIに伝えるだけで、あとは人間がいいと思うかどうかというのは微妙なニュアンスがあると思うのでそこをレビュー、調整する人だけが残ると思います。
よって、XDみたいなデザインツールを使いこなせることとか、HTML/CSSの技法にも価値がなくなっていくと思います。

広報、採用、人事、総務、労務、経理

今もSaaSで省力化されているこれらの業務はAIでますます省力化していくと思います。
個人的には採用は特にAIで機械的にやったほうが人が見るよりミスマッチが減るんじゃないかと思ったり(ディストピア感あるけど)。

生きのこりそう(とはいえパイはじわじわ減りそう)

社内SE

社内のIT資産やSaaSを管理する人はなんやかんや残り続けるかなと。

広告、マーケ、営業

広告とかはAIでどんどん高度化自動化していくと思うんですが、プル型だけで売れる商材ばかりではないと思うので、プッシュ型のセールスは人が残るんじゃないかなと思います。

マネジャー、管理職

管理職をAI化することはできなくはないと思います。
例えば完全フラットな組織でマネジャーがやるべきタスクコントロール、評価や仲裁はすべてAI上司が行うみたいな、SFみたいな働き方。

でも、管理職って采配だけでなく、責任をとってゴーサインを出すのも職責のうちなのでそこはAIに丸投げできないんじゃないかなと思います。
コンプラに引っかからないようAIを通してマネジメントしたりする未来はあるかもしれませんが…。

私は一緒に酒飲んで愚痴を言い合える上司がいいですけどね。

物理インフラ、ネットワーク・IoT・組み込みエンジニア

フィジカルなものを扱うエンジニアはロボット化とセットじゃないとなかなかAI化が進みづらいように思います。

ニッチ、クローズドな領域の技術者

これも時間の問題ではありますが、学習データ自体がネット上にあまり転がってないものはChatGPTもいい答えを出せないので汎用機のエンジニアなんかは残れそう。

ゼネラリスト

広く浅くドメイン知識がある人、さらに言語化能力が高い人がこれからジェネレーティブAIを一番使いこなせる人じゃないかと思います。何せAIに対して何か働きかけをしない限り求める情報は現状取り出せないのだから。使う人があまりに無知だったり質問センスがなければ猫に小判、豚に真珠になってしまいます。
AIというあらゆる分野の専門家を味方につけて、ITスキルとビジネススキルを組み合わせ最適なアウトプットを引き出せるようになればゼネラリスト一人でかなりの職域がカバーできて重宝されるはず。

業界的な話

内製化内製化といいつつここ数年もなんだかんだSESもSIも元気いっぱいで跋扈しているとイチ業界の人間として感じます。
AIによってITスキルの習得と人数確保のハードルがさがっていよいよSIerが不要になるのか、いやいやなんだかんだAIを使いこなすものやっぱりエンドユーザーには難しくて、鞍替えしたAIエンジニアのSESとAIIerみたいなのが出てくるのか。
私はなんとなく後者な気がしますが。
いろいろ取り留めなく予想してみましたが、あくまで私の個人的予想なのでこの通りになる保証なんて何一つもありません。
ただ何も変わらないことを祈っていても確実に世界は変わっていくので、これまでもこれからも時代に合わせて、うまく立ち回って生きのこる道を模索していきたいと思いますね。
P.S.
ちなみに最近よく見る、この記事は実はChatGPTが書いてましたとかはないです。